2025.12.19 Apple

〜第3回〜ソフトウェアの壁はもう低いーWindowsとMacの共存戦略ー

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過去2回のコラムを通じて、校務や授業を効率化するための選択として、
Macを導入することをおすすめしてきました。

しかし、教育現場では、

という不安の声がよく聞こえてきます。

そこで第3回は、

ということを軸に、WindowsとMacの共存戦略についてお話いたします。

本コラムを読むことで、Macに対する不安を整理し、現場に合った各端末の運用について考えるきっかけにしていただければと思います。

〜第3回〜目次


①Macで使えないソフトウェアとは何か?

②クラウドサービスが増えている現実

③それでも…使えないソフトウェアがあったら?

まとめ


①Macで使えないソフトウェアとは何か?

●MacでOfficeツールは問題なく使えるのか

業務で使うソフトウェアの代表といえば、やはり「Microsoft 365」があげられると思います。

「Word」「Excel」「Powerpoint」「Teams」など、どれも今や業務に必須のツールですが、

Windows版との互換性も非常に高く、どちらを使ってもスムーズに作業できるでしょう。

●プリンタのドライバが無いのでは?

プリントやお便りの印刷に必要なプリンタドライバについても、
近年は、Windows版とMac版の両方が用意されていることが一般的です。

さらに、

同じネットワーク内にあるAirprint対応プリンタであれば、ドライバをインストールすることなく、印刷が可能です。

●Windowsにある便利なフリーソフトが使えないのでは?

インターネット上には、多くの便利なフリーソフトがあります。

Macにもフリーソフトはありますが、Windowsほど種類は多くなく、
Windows専用の物があるのも事実です。

しかし、セキュリティ的に考えると、そもそもフリーソフトを
組織の端末に入れるのはおすすめできません。

このように、振り返ってみると、

「Windowsだから使えて、Macだから使えない」というソフトウェアは、
実は多くありません。

さわればさわるほど、「標準機能でここまでできるの?」という発見があるでしょう。


②クラウドサービスが増えている現実

近年、教育現場では様々なクラウドサービスが活用されています。

例えば、

多くの学校で日常的に使われている代表的なサービスです。

これらのサービスはWebブラウザ上で利用できるため、
iPadはもちろん、WindowsでもMacといった端末の違いを意識せずにアクセスできます。

作業内容は自動的にクラウド上へ保存されるため、
職員室のWindows端末で作業をした内容を、
別の教室にあるMacで続きをするといった使い方も可能です。

このように、クラウドサービスの普及によって、
OSの違いが業務の制約になる場面は確実に減ってきています。

こうした流れが、WindowsとMacの垣根を低くしていると言えるでしょう。


③それでも…使えないソフトウェアがあったら?

とはいえ、それでも「どうしてもWindowsでしか動かないソフトウェアがある」というのも事実です。

特に教育現場では、一部の校務支援ソフトや古くから使われているソフトウェアなどが、
Windows端末専用として提供されている場合があります。

しかし、ここで大切なのは、「Macを導入する」=「すべてをMacに統一しなければならない」というわけではないことです。

例えば、

●普段の校務や教材制作はMacのソフトウェアを生かして行う

●リモートデスクトップを活用し、MacからWindows環境にアクセスする

●校務に不可欠なWindows専用ソフトがある場合は、職員室に共用端末を設置して使う

このように、WindowsとMacを完全に分けて考えるのではなく、

各端末の強みを生かして役割分担をする運用は、非常に柔軟で現実的です。

このように考えると、「Windows専用ソフトがあるから、Mac導入は不安」という悩みは、
実はそこまで大きな壁ではないことが分かってきます。


まとめ

今回のコラムでは、WindowsとMacにおかるソフトウェアの共存戦略について見てきました。

●主要なソフトウェアは、すでにMacにも対応済

●Webベースのサービスが増え、OSの違いを意識する場面は減っている

●どうしても必要なWindows専用ソフトは、併用という選択ができる

そんな視点で、校務環境を見直してみてはいかがでしょうか。

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