2026.04.14 Apple

〜第5回〜GIGAスクール構想 第2期:MacとiPadで完成する「学びのプラットフォーム」

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第1回から第4回までは、Macを中心に「校務効率化」「環境整備」「Windowsとの共存」「MDM管理」と、ICTを安心して使える土台づくりについてお伝えしてきました。

本コラムの最終回では、GIGAスクール構想 第2期が目指す方向性を踏まえながら、MacとiPadが共に揃った環境がもたらす「学びのプラットフォーム」の姿についてお話します。

〜第5回〜目次


①GIGA第1期から第2期へ 〜「使う」から「活かす」へ〜

②MacとiPadが揃うと、学校はどう変わるか

③「個別最適な学び」と「協働的な学び」をAppleで実現する

④生成AIと第2期 〜「禁止」ではなく「活用」へ〜

⑤理想的な「学びのプラットフォーム」とは何か

まとめ


①GIGA第1期から第2期へ 〜「使う」から「活かす」へ〜

GIGAスクール構想の第1期(2019年〜)は、「1人1台端末」の実現が最大の目標でした。
その成果として、多くの学校でiPadが日常的に使われることになりました。

そして今、第2期(2024年〜)が始まっています。

文部科学省が示す方向性は、以下のようなものです。

【GIGA第2期で重視されること】
・端末の更新と高性能化
・クラウドを前提とした運用
・校務DXの推進
・セキュリティ教科
・生成AIの活用
・個別最適な学びと協働的な学びの一体的な実現

つまり、第2期は「端末があること」は当たり前で、そこから「どう活用していくか」が問われる段階です。

●MacとiPadを活用し「学びのプラットフォーム」をつくる

これこそが、今回のコラムの核心です。


②MacとiPadが揃うと、学校はどう変わるか

具体的な「学校の一日」を想像してみましょう。MacとiPadが揃った環境では、どんなことができるでしょうか。

●朝の準備

・先生は職員室でMacを開き、その日の授業プリントを作成。AirDropで生徒のiPadへ一斉配布

・Spotlightで昨日の授業記録をすぐに呼び出し、板書計画に追記。印刷もAirPrintで手間なし

●授業中

・先生はMacから資料を電子黒板に移しながら、手元のiPadでClassroomアプリを起動

・生徒全員の進捗をリアルタイムで確認しながら、つまづいている子をすばやくサポート

・生徒はiPadとApplePencilで考えをまとめ、グループで共有。意見をKeynoteにまとめて発表

●放課後・次の授業の準備

・iPadで撮影した活動写真をAirDropでMacに受け取り、学級通信に反映

・iMovieで学習記録の動画を編集し、学期末の振り返りムービーを作成

・校務はMacで効率よく進めて、子どもたちと向き合う時間を増やす

この一日の例に特別なソフトは登場していません。
Appleのエコシステムだからこそ、端末の間をシームレスに行き来できます。

「iPadは表現と学びのツール、Macは設計と管理のツール」
このような役割分担によって、教室全体の学びがよりスムーズになります。


③「個別最適な学び」と「協働的な学び」をAppleで実現する

GIGA第2期が掲げる「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な実現。この2つを同時に支えられるのが、AppleエコシステムとMac×iPadの組み合わせです。

●個別最適な学びを支える仕組み

アクセシビリティ機能:読み上げ・音声入力・文字拡大が標準搭載。すべての子どもにとっての「学びやすさ」を底上げします。

共有iPad:1台を複数の生徒で使い分けられる機能。自分のIDでログインすれば、どの端末でも自分の学習データにアクセスできます。

学習アプリとMDMの連携:第4回でお伝えしたMDMを活用し、学年・クラスごとに最適なアプリや環境を設定。各自のペースで学べる環境を整えます。

●協働的な学びを支える仕組み

Classroomアプリ:先生が生徒の画面を一括確認・制御できるため、同じアプリを開いて一緒に考える場を作れます。

共同編集:クラウドを介したKeynoteやPagesの共同制作で、みんなで1つのプロジェクトを仕上げられます。

発表とミラーリング:iPadをAirPlayで電子黒板に映し、手書きしながらリアルタイムで発表。「見せる学び」が日常になります。


④生成AIと第2期 〜「禁止」ではなく「活用」へ〜

GIGAスクール第2期の新たなテーマ、それが「生成AIとどう向き合うか」です。
多くの学校で「使わせてよいのか」「どこまで許可するか」という議論が続いています。

ここで第4回のMDMの話が生きてきます。

利用できるツールの管理:MDMを使えば、学校が許可したAIツールのみを端末上で使うように設定できます。「設計された活用」が可能になります。

学年ごとの制御:低学年には制限を強く、高学年では段階的に自由度を広げるという柔軟な運用も可能です。

AIの出力を「考える素材」として使う:iPadで生成した文章や画像を、Macでさらに編集、考察するという学習ステップが作れます。

「禁止するか、使わせるか」という2択ではなく、「安全な環境を設計した上で、学びに活かす」という第3の道がここにあります。MacとiPad、そしてMDMが揃った環境は、その設計を支えています。


⑤理想的な「学びのプラットフォーム」とは何か

「プラットフォーム」とは、何かが起動する「土台」のことです。

MacとiPadが揃った教育環境は、単に「ICTツールが充実した状態」ではありません。

先生が思い描いた授業を形にできる。子どもが自分の言葉で考えを表現できる。
学びの記録が積み重なり、次の学びにつながる。そのような「学びが起動する土台」が整った状態―――それが『学びのプラットフォーム』ではないでしょうか。

第1回では「Macで校務を効率化しよう」という話から始まりました。
しかし、その先に見えてきたのは、効率化だけが目的ではなく、子どもたちの学びをより豊かにするための「余白」と「環境」を作ることでした。

MacとiPadは、その環境を支える両輪になります。


まとめ

5回にわたってお伝えしてきた「Macで校務を効率化」シリーズのまとめです。

加賀ソルネットは、MacやiPadの導入・MDM設計・運用サポートまでを一気通貫でお手伝いします。「まず何から始めればいいか分からない」という段階からでも、ぜひお気軽にご相談ください。

端末を揃えることがゴールではなく、それを使って何を実現するかが本当のスタートです。
みなさんの学校の「学びのプラットフォーム」を、ぜひ一緒に設計させてください。
コラムを読んでいただき、ありがとうございました。

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