Apple Businessで何ができる?Appleデバイス管理の基本と専用MDMとの違いを解説

企業でMacやiPadを利用する際、「端末をどう配布するか」「設定をどうそろえるか」「アプリをどう管理するか」は、運用担当者にとって大きなテーマです。
Apple Businessでは、デバイスの登録、ユーザ管理、アプリ配布、基本的なデバイス管理をAppleの仕組みの中でまとめて行えます。
本記事では、特にIT管理者に関係の深い機能を中心に、Apple Businessでできることと、専用MDMとの使い分けをわかりやすくご紹介します。
目次
③Apple BusinessがあればMDM製品はいらない?
⑤まとめ – Apple Businessでデバイス管理の第一歩を –
①Apple Businessとは?
Apple Businessは、企業で利用するAppleデバイスやユーザ、アプリなどを一元的に扱うための法人向けプラットフォームです。
従来のApple Business Managerで担ってきたデバイス登録やアプリ・アカウント管理に加え、Apple BusinessではApple純正のデバイス管理機能も利用できます。
| 【ポイント】 Apple製品の「購入後の初期設定」だけでなく、 利用開始後の設定・アプリ・ユーザ管理までつなげて考えられます。 |

図1のように、Apple Businessではデバイスやユーザ、アプリなどの管理機能へ1つの管理画面からアクセスできます。
本記事では、主に社内のAppleデバイス運用に関係する機能に絞って見ていきます。
②Apple Businessでできる主なこと
2−1 Appleデバイスを組織の管理下に置く
Mac、iPad などを組織の管理対象として登録し、初期設定から管理につなげられます。
自動デバイス登録(ADE)を利用すれば、対応する販売経路(加賀ソルネットなど)で購入したデバイスを、そのまま利用者へ渡すまでのセットアップ作業を効率化できます。
必要に応じて Apple Configuratorを利用した手動登録も選択できます。
管理する端末が増えるほど「1台ずつ手作業で設定する」運用との差が大きくなります。
2−2 ブループリントで設定やアプリをまとめて管理
Apple Businessでは「ブループリント」を使い、対象となるデバイスやユーザに対して設定やアプリをまとめて割り当てられます。
たとえばWi-Fi、パスコード、各種機能制限など、業務利用に必要な設定をあらかじめ用意しておくことで、端末ごとの設定差を減らせます。

図2のように、用途に応じたブループリントを用意しておけば、「営業部用Mac」「共有iPad」など、運用単位ごとに必要な設定を整理しやすくなります。
新しいデバイスを追加するときにも、同じ方針で管理を始めやすくなります。
2−3 アプリを組織で配布
業務で利用するアプリを組織として取得し、対象のユーザやデバイスへ配布できます。
利用者それぞれにApp Storeからインストールしてもらう運用と比べ、必要なアプリを管理者側でそろえやすくなります。
Macでは、条件を満たすPKG形式のアプリを配布する方法もあります。
2−4 管理対象Apple Accountでユーザを管理
会社が管理する「管理対象Apple Account」を作成し、個人のApple Accountとは分けて運用できます。
ユーザやグループ、役割を組織側で管理できるほか、既存のID基盤と組み合わせた運用も検討できます。
③Apple BusinessがあればMDM製品はいらない?
Apple Businessだけでも、デバイス登録、構成プロファイルの配布、アプリ配布、リモート操作、基本的なデバイス情報の確認など、Appleデバイス管理の基本となる機能を利用できます。
では、Jamf ProやMicrosoft Intuneなどの専用MDMは不要になるのでしょうか。
| 【結論】 Apple Businessは「管理を始めやすい」選択肢 より高度・大規模・複雑な運用では専用MDM(Jamf Pro、Microsoft Intune 等)が適する場合があります。 |
| 管理の考え方 | Apple Business | 専用MDMを検討したいケース |
|---|---|---|
| デバイス登録 | 登録・初期設定を効率化 | 大規模運用や複雑な登録フロー |
| 設定配布 | 構成プロファイルで基本的な設定を配布 | 端末・ユーザ・グループなどに応じた詳細な設定や、より多くの制限・セキュリティ設定を配布 |
| アプリ管理 | アプリの取得・配布をシンプルに管理 | グループや条件に応じたアプリ配布、バージョン管理・更新制御 |
| デバイス情報 | モデル・シリアル番号・OS・ストレージなどを確認 | 端末情報を収集し、条件検索・グループ化・レポート作成などに活用 |
| Mac/iPad運用 | 日常的な管理をシンプルに実施 | スクリプトや高度な自動化を含む運用 |
たとえば、端末の状態に応じた自動グループ分け、詳細なインベントリ活用、複雑なアプリ更新、スクリプトを使ったMacの制御などが必要になると、専用MDMの強みが生きてきます。
重要なのは Apple Businessと専用MDMを単純な優劣で比べるのではなく、必要な管理レベルに合わせて選ぶことです。

④Apple Businessはどんな企業に向いている?
「自社ではApple Businessだけで十分なのか、それとも専用MDMが必要なのか」と迷う方もいるかもしれません。管理する台数や運用方法、求める機能によって、適した管理方法は変わります。
| まず管理を始めたい | これまでMacやiPadを利用者任せで運用していた企業が、組織として管理を始める第一歩に。 |
|---|---|
| 比較的シンプルな環境 | 複雑な管理要件がなく、Appleデバイスを中心に基本的な設定・アプリ配布を行いたい場合に。 |
| 将来の拡張も見据えたい | まずApple Businessを整備し、必要に応じて専用MDMを組み合わせる段階的な考え方も可能です。 |
⑤まとめ
– Apple Businessでデバイス管理の第一歩を –
Apple Businessの登場によって、Appleデバイスの導入からユーザ・アプリ・基本的なデバイス管理までを、Appleの仕組みの中でつなげて考えやすくなりました。
一方で、必要な管理レベルは企業によって異なります。
デバイス数、セキュリティ要件、利用するアプリ、既存のID・Microsoft365環境、将来の運用規模などを整理したうえで、Apple Businessだけで運用するのか、専用MDMを組み合わせるのかを検討することが重要です。
導入・管理は
加賀ソルネットに
ご相談ください
Mac・iPadなどの導入から、Apple Businessの活用、MDMを利用したデバイス管理まで。
お客様の環境や運用に合わせた構成をご提案します。
「Apple Businessだけで足りる?」という段階から、お気軽にご相談ください。