一人一台端末が当たり前の時代に!高校生のデバイス選びと、安心して使うためのポイントとは?

「子どもにパソコンやタブレットを持たせるなんて、まだ早いんじゃないか?」
かつてはそう考える保護者も多かったかもしれません。しかし今や、文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」により、小中高校生が一人一台の端末を持つことが当たり前の時代になりました。デジタル教科書、オンライン授業、プログラミング学習、協働でのプレゼンテーション作成など、パソコンやタブレットは子どもたちの「新しい文房具」として、毎日の学習に欠かせない存在となっています。
だからこそ、デバイス選びは子どもの学習効果を大きく左右する重要な決断です。しかし、iPad、Windows PC、Chromebook…と多種多様な選択肢があり、何を選べばいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。高校生以下のデバイス選びのポイントと、安心して利用するためのサポート体制について解説します。
目次
現代の学習スタイル「一人一台端末」とは?
GIGAスクール構想が目指すのは、単に端末を配布することではなく、子どもたちが情報活用能力を身につけ、創造性を育む新しい学びの実現です。全国の小中学校では端末整備が進み、高校でも2025年度にはほぼすべての学校で個人所有が前提となる見込みです
この流れの中で、学校指定の端末を購入する「BYAD(Bring Your Assigned Device)」方式が一般化しつつあります。
【創作活動】アイデアをカタチにする楽しさ
デジタル端末は、ただ学ぶだけでなく、子どもたちの創造性を引き出し、アイデアをカタチにするための強力なツールとなります。
プログラミング学習は、論理的思考力や問題解決能力を育む上で欠かせません。デジタル端末があれば、遊び感覚でプログラミングの基礎を学べるアプリやツールが豊富にあります。
また、動画編集やイラスト作成も身近なものになりました。スマートフォンで撮影した動画を編集して発表用の映像を作ったり、タブレットとタッチペンを使って自由に絵を描いたりできます。これにより、子どもたちは自分の興味や関心に合わせて、表現の幅を広げられます。
このように、デバイスは単なる学習ツールを超え、子どもたちの可能性を広げるための不可欠な存在となりました。
高校生のデバイス選び、これが主流だ!
当社の統計情報によると、高校生以下のデバイスとして最も選ばれているのはiPad(iPadOS)で、次にWindows PC(Windows 11)とChromebook(ChromeOS)が続いています。それぞれのデバイスが選ばれる理由を見ていきましょう。
なぜiPadが選ばれるのか?
圧倒的な人気を誇るiPad。その最大の理由は、直感的な操作性にあります。
■直感的な操作性
タッチパネルでの操作は、スマートフォンに慣れている子どもたちにとって非常に親しみやすく、すぐに使いこなせます。Apple Pencilを使えば、紙のノートに書くように手書きでメモやイラストを描くことができ、学習の幅が広がります。
■豊富な教育アプリ
iPadには教育向けに特化したアプリが多数あり、創造性を育むツールから、数学や英語の学習アプリまで、様々な用途に対応しています。
■軽量・コンパクト
負担にならない軽さと薄さは、毎日持ち運ぶ上で大きなメリットです。
■保護者にとっての安心感
強固なセキュリティと、利用時間や機能制限を細かく設定できるペアレンタルコントロール機能は、保護者が安心して子どもに持たせられる大きな理由となっています。
また、JamfなどのMDM(モバイルデバイス管理)ツールを使えば、学校側が端末を一元管理し、特定のアプリを制限したり、授業に必要な設定を一斉に配信したりできるため、学校・保護者双方にとって安心して利用できる環境が作れます。

■なぜWindows PCやChromebookが選ばれるのか?
iPadに次いで選ばれているWindows PCとChromebookも、それぞれ明確な強みを持っています。
■Windows PC
汎用性の高さが最大の魅力です。学校のPC室や、将来的に進学する大学、そして社会に出てから使う機会が圧倒的に多いOSです。タイピング練習や長文のレポート作成、プログラミングなど、キーボード入力が中心となる学習には欠かせません。
■Chromebook
シンプルでセキュリティが高いことが特徴です。起動が速く、バッテリーも長持ちします。インターネットに接続して使うことを前提としており、多くのデータはクラウドに保存されるため、ウイルス感染のリスクが低いのも安心です。
また、一般的にWindows PCやMacに比べて安価なモデルが多く、予算を抑えたい場合に有力な選択肢となります。学校側にとっては、Google Workspace for Educationを利用することで、管理ツールから設定を一括で管理できるため、運用コストを抑えやすいというメリットもあります。
■デバイス別の特徴比較
| 項目 | iPad | Windows PC | Chromebook |
| OS | iPadOS | Windows 11 | ChromeOS |
| 操作性 | タッチ操作中心、直感的 | キーボード・マウス操作 | ブラウザベースで軽快 |
| 学習アプリ | Apple Pencil対応 教育アプリが豊富 | Office、Adobeなど多彩 | Google Workspace中心 |
| 価格帯 | 中〜高価格帯 | 幅広い | 比較的安価 |
| 拡張性 | 周辺機器に制限あり | 高い(USB、HDMIなど) | 限定的 |
| 主な用途 | ノート・動画・図解 | レポート・資料作成 | ブラウザ学習・共同作業 |
※当社調べ
デバイス選びのポイント
お子さんに最適な一台を見つけるために、以下のポイントを確認しましょう。
学校の指定・推奨環境を確認する
まず最も重要なのは、学校が指定・推奨する端末の種類やスペックを確認することです。授業で使用するアプリやシステムが特定のOSに依存している場合、対応していない端末では学習に支障が出ることもあります。
学習スタイルに合った端末を選ぶ
iPad:手書きノートや図解、動画視聴が中心の学習スタイルに最適
Windows PC:レポート作成やプレゼン資料作成、タイピング中心の学習に向いている
Chromebook:Google Classroomや共同編集を多用する学校に適している

保護者のサポート体制も考慮
家庭でのトラブル対応や設定変更が必要になる場面も多いため、保護者が扱いやすい端末を選ぶことも重要です。
安心して使うための「延長保証」
学校での学習やオンライン授業が当たり前になった今、子どもたちが使うデバイスは、もはや学びの必需品です。しかし、日常的に持ち運ぶからこそ、落下や水濡れといった「過失による事故」は避けられません。メーカー保証は通常、自然故障のみを対象としており、こうしたトラブルには対応できないのが現実です。
そこで注目されているのが、安心して使い続けることができる「延長保証サービス」です。
当社統計情報では、99%の生徒が何らかの延長保証サポートに加入していると言うことです。なぜこれほど多くの保護者がサポートの必要性を感じているのでしょうか。

想定されるトラブル・リスク
授業中に使うデバイスは毎日持ち運んだりすることが多いですが、下記のようなリスクもあります。
高い故障リスク
毎日持ち運び、授業中に使うデバイスは、
うっかり落として画面が割れたり、飲み物をこぼしてしまったりといった事故のリスクが常に伴います。
高額な修理費用
バイスは精密機器であり、少しの故障でも修理費用は数万円、
場合によっては買い替えと同じくらいの費用がかかることも少なくありません。
学習機会の損失
授業で使うデバイスが故障してしまうと、その間の学習がストップしてしまいます。
修理に時間がかかると、子どもは授業についていけなくなり、大きな負担となります。
このようなリスクを回避するためには、万が一の事態にも迅速に対応できるサポートが不可欠です。

オリジナル延長保証サービスの特徴
弊社で提供しているオリジナルの延長保証サービスは、メーカー保証ではカバーされない水濡れや落下、盗難など、より幅広いトラブルに対応していることが多いです。万が一のトラブル時も、専門のスタッフが迅速に対応してくれるため、学業への影響を最小限に抑えることができます。
【 幅広い保証範囲で、どんなトラブルにも備える】
オリジナル延長保証は、メーカー保証ではカバーされない落下・水濡れ・破損といった物損事故に対応。さらに、盗難までカバーがあり、通学や外出先でも安心です。
【 修理上限額が回復する「上限回復型」】
一般的な保証では「修理回数無制限」でも、修理費用の上限額は購入金額までという制約があります。一度高額な修理をすると、残りの上限額が減ってしまうのが課題でした。
しかし、このサービスは「修理上限額が回復する」仕組みを採用。何度修理しても、安心して使い続けられます。
デバイスは学びのパートナー。だからこそ、「もしも」に備える安心の仕組みが必要です。加賀ソルネットオリジナル延長保証は、幅広い保証範囲と手厚いサポートで、保護者と生徒に「安心して学べる環境」を提供します。
安心・安全な学びのために
一人一台端末が当たり前となった今、「何を選ぶか」だけでなく「どう使うか」「どう守るか」がますます重要になっています。
加賀ソルネットのBYOD販売支援サービス「アカデミコナビ」は、単なる端末販売にとどまらず、教育現場と家庭をつなぐ安心のサポート体制を提供しています。
端末選びに迷ったときは、学校の推奨環境とともに、こうしたサポートの有無も大きな判断材料となるでしょう。
保護者・学校・販売業者が連携し、子どもたちが安心して学びに集中できる環境を整えていくことが、これからの教育に求められています。
大切なのは、お子さんの学習スタイルや学校の環境、
そしてご家庭の状況に最もフィットする一台を見つけることです。
皆さんのデバイス選びの一助となり、
子どもたちが安心して学びを続けられる環境を整えるきっかけとなれば幸いです。
「一人一台端末」は、子どもたちの可能性を大きく広げる素晴らしいツールです。
皆さんのデバイス選びの第一歩を後押しし、未来への投資となることを願っています。
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