〜第2回〜生徒はiPad、教員はMacBook!?ーICT環境の整え方ー

GIGAスクール構想により、学校現場には様々なICT機器が導入されました。
特に一人一台のICT環境は、児童・生徒の学びの可能性を大きく広げています。
しかし、児童・生徒用iPadを導入したけれども、教員用端末はWindows活用がメインで、環境を整えるためにMacを導入したという事例は、未だ多くありません。
第1回のコラム「教育現場の課題と導入意義」では、Macを導入することでの、教員の校務や授業準備のちょっとした手間を効率化に繋げる可能性について、お伝えさせていただきました。
第2回のコラムでは、「ICT環境の整え方」を題材として、Macを取り入れたICT環境の整理整頓についてご案内したいと思います。
※今回のコラムは一例でございます。ICTに関わるルールについては「所属される自治体・学校」のルールに合わせた対応をお願い致します。
〜第2回〜目次
①教員向けApple端末はiPadのみで足りる!?
②iPad+MacBookでできる。あんなことやこんなこと
③校内でも安心のセキュリティ!
①教員向けApple端末はiPadのみで足りる!?

2019年にGIGAスクール構想が開始され、多くの学校でiPadが導入されました。
児童・生徒だけでなく、教員端末としてiPad配布が行われました。
しかし、日常校務の中で、ちょっとした対応が必要なケースがございます。
●児童・生徒のための配信端末としての利用
昨今、授業用アプリの活用を主軸としながら、
・児童生徒へのデータ送付
・授業のオンライン配信
・教室に設置しているプロジェクターや電子黒板への投影
など、様々な形での授業が行われています。
そうすると先生の端末は作業量が多くなり、授業用の教具としてはできることが限られてしまう状況が起こり得ます。
上記に挙げたように、iPadが配信端末と授業用の教具という2つの役割を一度に担うことは、活用というところで不便に繋がってしまう状況もあります。
そこで、iPadを「作業端末」として、MacBookを「指導材料の母艦」として活用いただくのはいかがでしょうか。
iPadとMacBookを並行して使用することが可能で、指導や活用の幅が広がるツールとしてのご提案ができます。
※導入されているソフトウェアによっては、Mac環境でご利用できない場合がございます。
あらかじめご了承ください。
②iPad+MacBookならできる。あんなことやこんなこと

iPad+MacBookをセットで使用することの最大のメリットは、Appleのエコシステムを活用できることです。
そこで「エコシステム」を活用した事例をご紹介します。
●あっという間にファイル共有
iPadで撮った写真や動画を、AirDropを介して、MacBookに送ることができます。
さらに児童・生徒から送られた、活動写真を受け取ることができます。
校内新聞をKeynoteで作成したり、総合学習の記録をiMovieで編集し、リアルタイムでアクティブ・ラーニングに紐づけることが可能になります。
●Spotlightを使えば、ファイルを探す手間いらず
「あれ?用意してた学級通信どこだっけ」
「職員会議で配布された資料ってなんだっけ」
という、ふとした探し物は、Spotlightで探すことができます。
題名だけでなく、文章内の文字も探すことができ、さらにSafariの履歴からも見つけることができます。
●SidecarでiPadを拡張ディスプレイにしてミラーリング
Sidecarを使えば、iPadをMacBookのセカンドディスプレイにすることができます。
さらにApple Pencilを使うことで、MacBookに保存したファイルに直接書き込むことだってできます。
iPadをAirPlayで教室の電子黒板にミラーリングすれば、先生が手元で書き込みながら図や資料を提示することも可能です。
●ClassroomアプリはMacBookで管理
Classroomは、先生が児童生徒の端末を一括制御できるApple純正の機能です。
MacBookから資料を投影しつつ、手元にiPadを持ちながら、教室内を見回りつつ、困っている児童生徒へのサポートをiPadから行うという、スマートな授業補助が可能となります。
③校内でも安心のセキュリティ!

あれ、パソコンのスリープをしたけど、ロックはかかっている?
児童・生徒にログイン入力画面を見せたくないな・・・
というお悩みには、Touch IDで一発解決です。
●画面を閉じれば即ロック!ログイン情報入力も指先一つで
設定を強化することで、画面を閉じた瞬間にロックがかかり、情報が保護されます。
ログインするにもTouch IDは3本の指紋登録が可能です。
チョークで指が汚れてしまっていても、スマートにMacBookにログインができます。
●パスワードのメモを端末や机にはもう貼らない
学校環境では、セキュリティ保護のためにサイトやソフトウェアごとに様々なIDとパスワードが設定されています。
昨今、パスワードのメモは「パソコンに貼らない」など、セキュリティが強化されている状況です。そんな中、Touch ID一つでログイン入力を省略することができます。
授業でふと起きる「あれ?ログインが・・・」というお悩みにはもってこいの機能です。
まとめ
児童・生徒はiPad、先生はMacBook!?という題材を基に、「ICT環境の整え方」としてちょっとした整理整頓についてコラムを作成しました。
現在の環境を活かしつつ、少しずつ手間を減らし、さらにスマートな授業運営へつながる製品として、MacBook機能のご紹介をしております。
次回、第3回は「WindowsとMac〜ソフトウェアの共存関係〜」についてご紹介します。
長年使用されてきたWindowsソフトと、Macの関係性ってどうなの?という部分を掘り下げていきます。
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