2026.02.06 Apple

〜第4回〜教育とAppleデバイスを支えるMDM管理

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教育現場でMacやiPadを導入し、校務や授業を効率化する動きが広がっています。
一方で、数十台・数百台規模での運用では「設定や管理が大変」「セキュリティは大丈夫か」といった不安がつきものです。

本コラムでは、教育機関で不可欠となりつつある

について解説します。

〜第4回〜目次


①MDMとは?なぜ必要なのか?

②Jamf Proの特徴と教育現場での活用

③校務用Macの管理におけるメリット

④生徒用iPadの管理と学習環境の構築

⑤これからMDMを導入するなら

まとめ


①MDMとは?なぜ必要なのか?

●MDM(Mobile Device Management)って何?

MDMは、学校で使う多数のMacやiPadをネットワーク経由で安全かつ効率的に一元管理する仕組みです。管理者は遠隔で以下のような操作を行えます。

・初期設定の自動化:Wi-Fiの設定や必要なアプリを自動で配布

・セキュリティ対策の統一:パスワードのルールや暗号化設定を統一できる

・端末の状態確認:どの端末に何のアプリが入っているか、OSは最新か、など様々な情報が一目でわかる

・緊急時の対応:万が一の紛失時には、ロックやデータ消去ができる(※組織のルールに沿って対応)

教育現場では、手作業管理による工数増大やセキュリティリスクを防ぐため、MDMが必須になっています。

●MDMには、どのような製品があるのか?

Jamf ProApple端末管理に特化。細かい設定が可能。学校導入実績が豊富
mobiconnect国産MDMで柔軟な設定が可能。ChromeOSにも対応しているのは貴重
IntuneMicrosoftサービスと連携できることが大きな強み
CLOMO MDM国産MDMとして圧倒的シェア。iOS/Androidの管理に強みをもつ
Iru直感的に操作しやすいUI。学校現場で扱いやすい管理サービス

このように様々なMDMがありますが、今回のコラムでは
Macの導入にスポットを当てているため、一例として
Apple製品の管理に特化した「Jamf Pro」についてご紹介します。


②Jamf Proの特徴と教育現場での活用

●MDMツール「Jamf Pro」とは?

MacやiPadといったApple製品を管理するなら「Jamf Pro」がおすすめです。
Apple製品専用ツールとして、世界中の学校や企業で使われています。

(1)Apple製品に特化しているから、アップデートに即日対応!

Jamf ProはApple専用に作られているので、新しいmacOSやiOSがリリースされると、即日対応します。最新のセキュリティ機能や便利な新機能を、すぐに使えます。

(2)「ゼロタッチ導入」で設定作業がほぼゼロに

購入後に端末を箱から出して、電源を入れてWi-Fiにつなぐだけで、必要な設定やアプリが自動でインストールされます。

(3)条件付き自動化機能で「あるべき状態」を保ってくれる

「このアプリが入っていない端末だけに配信」「OSが古い端末だけアップデート」のように、条件に合った端末を自動で選んで対応します。管理者が常に管理画面をチェックし続ける必要はありません。


③校務用Macの管理におけるメリット

校務で使うMacには、成績データや個人情報など、重要な情報が多く含まれるため、強固な管理が求められます。

Jamf Proで管理すると、セキュリティ性と運用効率、どちらも向上できます。

(1)セキュリティ設定を全端末で統一できる

・パスワードのルール統一:「英数字を組み合わせて8文字以上」のようなルールを設定

・ディスクの暗号化を必須に:FileVaultで自動的にデータを保護

・アップデート自動管理:OSがやアプリの脆弱性を放置させない

管理画面を見れば、どの端末が対策できているか一目でわかります。

(2)「Self Service」で業務効率化

Jamf Proには「Self Service」という機能があります。学校が許可したアプリやプリンター設定、校内Wi-Fiの設定などを、App Storeのようなカタログ形式で表示できます。

必要なものを自分で選んでインストールできるので、ICT担当者の負担を軽減できます。

(3)紛失したときも迅速に対応できる(※組織のルールを遵守すること)

組織のルールに沿って次のような対応ができます。

・遠隔操作でロックをかける

・端末の場所を確認する

・データを遠隔操作で消去する


④生徒用iPadの管理と学習環境づくり

Jamf Proは、校務用Macと同じ画面で、生徒用iPadもまとめて管理できます。

(1)授業に集中できる環境をつくれる

生徒用iPadでは、学習に必要なアプリだけを使うようにできます。

・授業の時間は、特定アプリだけを表示するようにする

・不適切なWebサイトをブロックする(※機能によっては別途フィルタリングソフトが必要)

このようにすることで、iPadをきちんとした「学習ツール」として使える環境になります。

(2)「Apple Classroom」と連携して授業をスムーズに

Apple純正の「Classroom」アプリと組み合わせると、授業がもっとやりやすくなります。

・生徒の画面を先生がリアルタイムで確認できる

・みんなで同じアプリを一斉に開ける

・生徒の画面をプロジェクターに映せる

連携の設定を作っておけば、先生はこれまで以上に授業に専念しやすくなります。

(3)学年ごとに設定を変えられる

1年生には「シンプルで使いやすい設定」、6年生には「自由度のある設定」というように、
学年やクラスによって異なる制限や設定を適用できます。

(4)1台のiPadをみんなでシェアできる

1人1台の端末を用意するのが難しくても「共有iPad」という機能を使えば、複数の生徒が1台のiPadを使い分けられます。自分のIDでログインすれば、どの端末を使っていても自分のデータにアクセスしたり、作業の続きをしたりできます。


⑤これからMDMを導入するなら

MDMを上手に導入するには、技術面だけではなく、組織のルールや運用体制を整えることが大切です。

●導入前に確認したいこと

・組織のセキュリティルール:端末を外に持ち出してよいのか?パスワード管理のルールは?

・プライバシーへの配慮:位置情報の取得や画面監視、どこまで管理する?

・運用する人の体制:組織の中で誰が管理する?トラブルに対応する人は1人だけで十分?

・使う人へのルール説明:先生や生徒たちに、ルールと目的を伝える

MDMツールを導入するときは、販売会社やサポート会社と一緒に進めるのがおすすめです。

<加賀ソルネットに相談するメリット>

学校それぞれの方針に合わせた最適な運用を実現

端末選定・MDM設計・導入・運用まで一気通貫でサポート

「初期設定して終わり」ではなく、導入後の毎日の運用も支援いたします


まとめ

今回は、教育現場のデバイス運用に欠かせない「MDM」についてお話しました。

MDM導入で得られる3つのいいこと

・セキュリティ面の安心感:統一されたルールを自動で適用して、リスクを減らせる

・管理の手間が減る:ゼロタッチ導入や一括設定で、ICT担当者の負担が軽くなる

・本来の仕事に集中できる:適度な制限と便利な機能で、先生も生徒も学びに集中できる

MDMツールは、単に「制限する」ための物ではありません。
むしろ「安全で自由なICT環境」を支える土台になってくれます。

今回のコラムが、MDMのよさを知るきっかけになれば幸いです。

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